ビッグスクーターブームと言えば00年代前半。近年では珍しく若者にバイクがヒットし大ブーム(今のバイク乗りの平均年齢が50代を考えれば信じられない現象)。
ブームに合わせて各メーカーも彼らの志向に合わせて進化していった
しかし、ブームも終了して長い時間が経った。近年、ビッグスクーターの新型すら出ることがなくなり、忘れ去られたジャンルとなった
最後に出たのはフォルツァSi(2013年モデル)
しかし、2018年以降、国内メーカーがヨーロッパで人気だったスポーツスクーターを日本に導入。新たな250CCスクーター文化のスタートとなった
目次
ビッグスクーターブーム

元々90年代前半まで、250CCスクーターはたくさんの荷物を運べる移動のツールだった
ブームによって形も変化していく。デカく、ゆったりとしたポジション、豪華な装備。二人乗り前提の為どんどん低い車体になり、クルーザー化していく
音楽を流せるスピーカーを搭載したモデルまで出てくる
そして00年後半にはブームが去る。残った物はデカい、重い、価格が高い(いわゆる三重苦)
消費者から見向きもされなくなる
追い打ちをかける様に2010年発売のPCX125が大ヒット。小さなビッグスクーターという風貌で、扱いやすさが好評。スクーターの軸は完全に125CCに移行する
スポーツスクーター時代になるか?


ヨーロッパはビッグスクーターブームの頃からスポーツスクーター
日本がビッグスクーターブームの頃も、ヨーロッパでは「スポーツスクーター」が好まれていた
ヨーロッパはスポーツ走行を求める風潮が昔からあった。ヤマハのTMAXやXMAXが昔から人気
しかし、日本と求めるバイクの形が違いすぎて、入ってくることはなかった(TMAXくらいしか日本に導入されなかった)
ビッグスクーターとの違い
- 高い車高で直立姿勢
- 曲がりやすい姿勢、ハンドルを追及
- リアシートをスポーツバイクの様に上げ気味、先を尖らせて引き締める
- 低いスクリーンから大型スクリーン
- 軽量(ビッグスクーター比)
一言で言うと….
アメリカンとスポーツバイクとの違い。クルーザータイプからもっと直立した姿勢、サスペンションでハンドリング重視になった
スポーツスクーターを日本に導入


ヨーロッパ専売モデルから、生産拠点を東南アジアに移して、グローバルモデルに
それにより日本にも導入する体制が整う
2018年にヤマハからXMAX、ホンダのフォルツァ250。スズキもバーグマン400を発売
好評、持続するかは不明
ビッグスクーターのデカすぎる、どっしりとした足回りが嫌いな人達には待望のモデル。デザインもかなり引き締まってカッコよくなった。一方で…
ヨーロッパの人間の体型に合わせた形をそのまま導入してるので人を選ぶ
スクーターはシートが幅広なので、車高が高いとかなり足つき悪くなる。
2020年現在、そのままの形で乗る人が多い印象
ビッグスクーターブームの頃は、移動手段としての側面以上に「ファッション性」も求められてた時代
多くの人が奇抜なカスタムをして個性を出していた。嫌いな人が多かったと思う
現在のFORZA250やXMAXを見ても、当時の様な奇抜なカスタムをしてる人を見る機会は皆無と言ってもいい状態。完成度の高さを証明する一つの姿なのかもしれない
フルLED化して、簡単に付け外しが出来ないという側面ももちろんある
クルーザー型はたぶん返ってこない
結論、2018年モデルを実験と位置付けるなら、ヨーロッパモデルをそのまま持ってくる方式をこの先続けていくのか、続けれるのかは不明
ただ、久しぶりに250CCスクーターが活性化したのは間違いない。スタイル的にはスポーツスクーターに傾倒していくのは間違いないと思う

