

2022年に登場したNT1100、GSX-S1000GTって何が違うの?
このような悩みを解決します。
NINJA1000SXが独占してた大型スポーツツアラーにライバル登場。2010年代に入ってから下火になった、大排気量ツアラーが一気に盛り上がりそうな気配。
ざっくり特徴を言うと、、
- バランス型→カワサキ NINJA1000SX
- スポーツ寄り→スズキ GSX-S1000GT
- ツアラー寄り→ホンダ NT1100
結構はっきり分かれてます。中身も誤差みたいな内容になります。なので比較系の結論は「かっこいいと思う外観で選べ」になります。
目次
NINJA1000SXvsNT1100、GSX-S1000GTという構図

実績という点ではNINJA1000SXが圧倒してます。毎年大型売り上げランキングに顔を出す、スポーツツアラーとしての地位は完全に確立。

NT1100もGSX-S1000GTも新型だから当たり前じゃ?
GSX-S1000GTは先代GSX-S1000Fのモデルチェンジです。既に結構長くいます。
とは言っても、かなり別物レベルに進化してるので、いい勝負する気はします。
昔は1200CC辺りで勝負してたツアラー対決は、今は1000CC辺りで勝負。
NINJA1000SX・NT1100・GSX-S1000GT|スペック
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---|---|---|---|
サイズ | 2100×830×1190 | 2240x865x1360 | 2140x825x1215 |
シート高(mm) | 820 | 820 | 810 |
重量(kg) | 236 | 248 | |
燃費(km/L) | 17.5 | 16.6 | |
エンジン | 並列4気筒 | 直列2気筒 | 直列4気筒 |
馬力(PS) | 141/10000 | 102/7500 | |
トルク | 111/8000 | 105/9250 | |
タンク | 19 | 20 | 19 |
価格 | 1683000 | 1595000 |
1000CCスポーツツアラーの利点は「スーパースポーツベース、操作感の向上、軽量化」。
大幅に軽量化+マスの集中化で、スポーツとしても、ツアラーとしても楽しめます。
共通装備
- スポーツ系の足回り
- クルーズコントロール
- クイックシフター(NINJA1000SX、S1000GT)
- スマホナビ表示機能(NT1100、S1000GT)
- グリップヒーター(NINJA1000SX、NT1100)
- ETC2.0
カワサキ NINJA1000SXのメリット
ライバルが多数登場してもNINJA1000SXだけの強みはあります。
・バランスの良さ
・安全装備IMU搭載
・スポーツツアラーの完成度
バランスの良さ

NINJA1000SXは完璧な中間ポジションのバイクです。
4気筒エンジンはツアラーらしく、馬力、トルク共にバランスのいい特性になってます。そしてNINJAシリーズのかっこいい外観は高い所有感を提供。
ライバルが登場しても、操作性の優れるスポーツツアラーの地位は揺るぎません。
安全装備IMU
ライバルと決定的に違う点は「IMU」。あらゆるシチュエーションで電子制御が介入、ライディングの不安を取り除いてくれます。
- トラクション(コントロール)
- コーナリング
- ウィリー
- エンジンブレーキ
最近だと「重いバイクなのにコーナリング軽い」という表現に、この中にIMUが関わっています。
攻め、守り両方が欲しい人はNINJA1000SXが最強です。
スポーツツアラーの完成度

トータルバランスではNINJA1000SXが最強です。
あえて飛びぬけた場所を減らして、ツアラーらしいバランスを実現。フロントライトを共通化してるカワサキのバイクの中で、独自性を保ってるのもいい感じです。
もっと前傾で攻めたいなら「GSX-S1000GT」、もっと楽して旅したい「NT1100」と完全に差別化。
デメリット
あえてデメリットを上げるなら、、ナビ表示がない。スマホ接続機能はあるけど「車体状態管理機能」。
ホンダ NT1100のメリット
少し離れた土俵で勝負するNT1100はツアラーらしさに強みを持つ。
・超大排気量ツアラーレベルの快適性
・DCTの旅バイクとしての完成度
・2気筒エンジンは強い
超大排気量ツアラーレベルの快適性

間違いなく最大の強みは防風性能。
・手まで覆う幅広のスクリーン
・幅広のフロント+サイド一体型のカウル
・足まで覆う
高速道路の快適さは飛びぬけて高い、すべてを覆ってくれるから。
NT1100だけ昔の超大排気量ツアラークラスの快適性を持っています。とにかく楽したい人向けのツアラーです。
DCTの旅バイクとしての完成度

ホンダ独自機能「DCT」を標準搭載+クルーズコントロールで、ライダーに何もさせる気なし。
- リアキャリア
- 腰に優しいシート構造
- オートキャンセルウィンカー
- センタースタンド
- グリップヒーター
- USB+DCソケット
NT1100は最初から全部載せ系バイクです。リアボックスを買えば、旅バイクの完成です。
とにかくこのバイクは旅の快適さに全振りしてます。何日でも走っていられるバイク。
2気筒エンジンは強い

NT1100だけ二気筒エンジンです。でも実績は圧倒的。
- CRF1100L アフリカツイン
- レブル1100
- Hawk11
二気筒の鬼トルクで発信から力強い加速感を感じれる。
そしてNT1100の強みとして「レギュラーガソリン」であること+燃費がいい。かなりお財布に優しいツアラーでもあります。
デメリット
DCT搭載車の宿命「重い」。このバイクはライバルよりは重い、昔のバイクほどではないけど、、

スズキ GSX-S1000GTのメリット
かなりカッコよくなったけど、強みも外観通りです。
・スポーツ寄りのエンジン特性
・ツアラーとしての快適性
・一番本気にさせてくれるツアラー
スポーツ寄りのエンジン特性

GSX-R1000ベースのフレーム+エンジンは最もパワフル。
馬力は一番高いので、回して楽しいツアラーとして、スポーツ性を重視してます。足回りもスポーツ性を重視した構成。
だから前傾姿勢の疲れる仕様って訳ではないのでご安心。休日のツーリングでも楽しめるバイクはGSX-S1000GTが最強。
ツアラーとしての快適性
走りが売りだけど、ツアラーらしさは忘れてない。
- スマホナビ表示機能
- 幅広のスクリーン
- ハンドルの防風効果を考慮したミラー
- ハンドル穴からの巻き込み風を軽減するロアブラケットカバー
- クルーズコントロール
快適性もしっかりアップデート。あくまで本業は旅をするバイクです。
一番本気にさせてくれるツアラー

ライバルと比較しても、一番軽いし、走ってて楽しい仕様かもしれません。もちろん誤差レベルの差ではあるけど、この外観だけで走りたいと思わせてくれる。
一番スポーツ性を重視した人はGSX-S1000GTが最強。
デメリット
デメリットは燃費が良くない。航続距離に関わる部分は不利。その分走る楽しさとトレードオフ。

スポーツツアラー決め手は外観で選ぶ
- バランス型→カワサキ NINJA1000SX
- スポーツ寄り→スズキ GSX-S1000GT
- ツアラー寄り→ホンダ NT1100
ぶっちゃけ、決定的な差はこの3台にはありません。どれを選んでもツアラーとしての完成度はかなり高い。
最後の決め手は「どれがかっこいい」か、好みのデザインで決めてしまいましょう。
バイクは高速道路が値引き
今年から片道100㎞以上は、高速道路料金が値引きされます。これまでフルカウルに興味なかった人も選ぶ理由が出来ました。
高速道路を快適にするという意味では、この3台は最強のバイクです。

本当の敵はヤマハ トレーサー9GT

売り上げ、人気という点において、本当のライバルは「トレーサー9GT」です。

トレーサー9GTってアドベンチャーじゃ?
どうみてもアドベンチャーですが、公式はスポーツツアラーと定義してます。両方持つことが許されてるバイク。性能も文句なしの全身電子制御まみれのマシンです。
- 3気筒の凶暴なエンジン
- フルラジアル構成のサーキット仕様
- シート高2段階調節で誰も乗れる
- IMU+電子制御サスペンションの路面まで管理
- コーナリングライトで夜間走行も強い
- ダンパー付きサイドケースステー
大型バイクらしい余裕はスポーツツアラーが最強
1000CCスポーツツアラーについてまとめました。
日本の道路環境に一番合うのはスポーツツアラーだと思います。舗装路しかない国なので、オンロード特化が一番乗りやすい。
スーパースポーツは本格的すぎて疲れるし、ツアラーがもう1度勢いが出るのはいいこと。
今年は高速道路が値引きになったので、スポーツツアラーを選ぶ理由は、これまで以上に上がりました。
快適なツーリングを楽しみたいならご検討を。