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オフロードバイクの派生モデル「モタード」。
2023年は「カワサキ、KLX230SM」の1台だけいますが、久しぶりの復活ジャンルです。
ピークは2000年代前半、かなり国内では厳しいジャンル。というか、最近まで完全に絶滅してたジャンル。
一方、海外に目を向けると、、スーパーモトはいろんな方向に尖り始めています。
- バチバチサーキットバイク化
- ツアラー機能を追加したモタード
もしかしたら、オフロードバイクよりモタードの方が未来があるのかも、、?
【結論】250CCオフロードバイクベースのモタードに先はない
まず「250CC公道用オフロードバイクの先はない」という結論になります。
ずっと90年代を追いかけてるオフ車がベースだと、何も変わらない気がします。
理由はバイクの進化を望んでないジャンルだから
・250CC水冷→重いと言われる
・規制だらけで軽いバイクは無理→でも重いと言われる
・電子制御なんて邪魔
・ラジアルパーツなんて制動力過剰
なぜこの結論になるかというと、「モタードはオンロードバイク進化の恩恵を受け取れるから未来がある」。
海外のモタードを見ると、エンジンからすべてサーキット前提のバイクが出始めています。
モタードに未来がある理由
・スポーツバイクエンジンのモタードがいる
・17インチタイヤのおかげでラジアルパーツつけれる
・サーキット用軽量パーツつけれる
・電子制御詰め込める
・これらを制御できる車体、乗車姿勢をもつ
ここまで現代仕様のモタードが出てきてます。
250CCオフ車ベースにこだわる限り、これらの世界にいけません。上の排気量に行き、スポーツエンジンベースした方が未来があると思いませんか?
モタード(スーパーモト)とは?
オフロードバイクにオンロードタイヤを履いたモデル。幅広ハンドルでガバっとタイヤを動かせるので、峠最強バイクとも呼ばれる。
- 前後17インチタイヤ
- ディスクブレーキ大型化
- サスペンションのセッティング変更
土台がオフ車なんで、ダートくらいならモタードでも余裕でこなします。
最近はスーパーモト表記が普通になりつつある。
車体はトレール車と同じくなので細く、軽く、ハンドル切れ角がとても大きいので小回りがきく
同時に多少の未舗装なら走れるが長距離や高速巡航の苦手さも比較的トレール車と同じ。
モタード系の特徴と歴史 (bike-lineage.org)
日本にはスーパーモトKLX230SMだけ存在
日本にいるモタードは「KLX230SM」だけです。ぶっちゃけこれでも恵まれてる方です。
CRF250M(2017年生産終了)から完全に消えてたジャンルでした
KLX230ベースで大型ディスク+倒立フォーク化した、軽量コンパクトなスーパーモトです。
復活したモタードですが、いつまで生産されるか不透明。KLX230もたった二年で生産終了しました。
決して人気車種とは言えないモデルのモタード版。
こんな1台に全てをたくしてる状態のジャンルに勝機なんてあるのか、海外に目を向ければ、日本メーカーもやれることはまだまだありそうなジャンルかもしれません。
サーキットバイク・DUCATIハイパーモタード950
モタードは公道用オフロードベースをやめて、サーキットバイク全振りが正解?
サーキットを走れる3番目の選択肢は「スーパーモト」です。
- スーパースポーツ
- スーパーネイキッド
- スーパーモト
「スーパー」って、、「サーキット走れるバイク」って意味なんです。ならば、モタードもその中に入る。
元がオンオフ混合レース生まれだと考えれば、原点回帰ですね。
変化を望まないオフロードバイクと違い、モタードは進化し続けるオンロードバイク用パーツ、電子制御を最大限生かせます。
ハイパーモタードもツーリング仕様からバチバチサーキット仕様まで行けます!
公道用オフロードバイクベースをやめれば、一気に出来ることが増えます。
軽量コンパクトにこだわるモタードはサーキットバイクと相性良し?
スーパーモトツアラー・KTM 890SMT
オフロードバイクに強いメーカーKTMから、新しいコンセプトのモタードが出ます。
「スーパーモトツアラー・890SMT」
カウル付きのスーパーモトです。なぜ今までなかった、、カウルが付いたことで、一気にアドベンチャー要素が加わりました。
軽量な車体に快適装備を加えると「モタードは旅に行けるバイクになります」
防風性能皆無のモタードの弱点を解消!
- 890DUKEと890アドベンチャーの中間
- 二気筒エンジンにツーリング仕様からサーキット仕様まで
- トラコン、コーナリングABS持ち
- オプションでツーリング系装備
エンジンもトルク重視にしてるので、ツーリングに向いてるモタードです。レインモード持ちで、かなり守備範囲の広いバイク。
この2台、ラジアルパーツ付きまくりです。どこまでも制動力にこだわれます。
17インチのオンロードタイヤをベースにしたモタードでは、出来ることが多い。
スポーツ二気筒のスーパーモトにカウルをつけると「旅バイク化」
ハイパーモタード698MONOでサーキット化の未来に近づく
2024年ドゥカティーがまた完全新型ハイパーモタードを出します。
コンセプトが完全にイカれてます。
・10000回転以上回る超高回転エンジン
パニガーレV2・スーパーレッジェーラ・MOTOGPの燃焼システムとパーツ詰め合わせ
・足回りがリッタークラスの極太
・サーキット用パーツ
・乾燥重量151㎏
・トレリスフレームで最小限
・電子制御これでもかと盛りまくり
エンジン、フレームからスポーツバイク思想なんで、とんでもないモタードが生まれました。
どう考えても、オフ車ベースをやめた先にモタードの未来はあります。
BMW・M1000XRがモタード限界値を見せてくれる
なぜモタードには未来があるか、もう一つ答えがあります。
前後17インチのアドベンチャーツアラーと同じ乗車姿勢。そしてついに200馬力のアドベンチャーが誕生。
ということは、モタードも行こうと思えばこの領域まで行けるということ。
4気筒でモタードは別物すぎますが
モタードはここまでのパーツを装着できるバイクです。
日本メーカーも大型モタードなら競争生まれる?
軽量コンパクト、サーキットまで行ける馬力自慢、、日本メーカーの得意分野ですね。
しかも丁度、4メーカーともミドルクラス二気筒エンジンを持ってます。
- ホンダ750CC二気筒:CB750ホーネット、XL750トランザルプ
- スズキ800CC二気筒:GSX-8S、Vストローム800DE
- ヤマハ700CC二気筒:MT-07、XSR700、テネレ700、YZF-R7
- カワサキ650CC二気筒:Z650、NINJA650、Z650RS
役者は揃いましたね、、。特にスポーツツアラー(アドベンチャー型)はどのメーカーも作ってない。
KTMみたいなスーパーモトツアラーやろうと思えば出来ます。
カリッカリのサーキットバイク化も日本メーカーの得意分野。YZF-R7みたいに足回り強化しまくったら、スーパーモトに出来ます。
むしろ大型トップクラスに軽量なエンジンが揃ってるので、これから出てきてもおかしくない状況。
「モタードは林道も行けるバイク」という枠から外れて、250CCから離れれば、スーパーモトで馬力競争が作れます
中型でモタード作るとしたら、、250CCエンジンを400にする、カワサキのエンジンが最適?
48PS/167㎏のスーパーモトツアラーとか作れそうな気はします。ってくらい今のカワサキは400CCの作り方が上手い。
- ニンジャ400
- Z400
- エリミネーター
オンロードツアラーの席空いてるので1%くらい期待できるかも。
公道用オフロードバイクベースはこれからも厳しい
モタードで大型クラスに目を向ける理由は「公道用オフロードバイクがオワコンすぎる」から。
- オフロードバイク・CRF250Lのみ
- モタード・KLX230SMのみ
もうなさすぎて未来がない。むしろオフ車の進化は「クローズドコースにあり」。モトクロスバイク、EVオフロードなど、競技用の方が世界規模では盛り上がってます。
日本でもモトクロス、エンデューロ用は大量にラインナップあります。
色々理由は考えました
【2023】オフロードバイクは絶滅する?【考察】日本メーカーがひたすら250CCでモタード作る理由「モタード=林道も行けるバイク」。
もうその役割は「クロスカブ、ハンターカブ」などの原付2種に譲った方がいい。林道に有利な軽量コンパクトの行きつく先は原2です。
逆に海外のモタード見ればわかりますが、完全にオンロードサーキットバイク化してます。
- 昔:公道から林道も行ける万能感
- 今:オンロード特化
250CCオフ車からオフロードアドベンチャーに力入れ始めたように、モタードも大型に行った方が未来あるかも。
スーパーネイキッドもサーキット化が進む
海外中心にスーパーネイキッドも更にサーキットマシン化してます。
- ネイキッドにウイング付ける
- 更に馬力を持ったエンジン
日本も「SP、SEモデル」がいますが、、スーパーって名のついてるジャンルの行きつく先は、サーキットなのかなと思います。
ということはスーパーモトもこうなる可能性あり?
モタードには未来がある(可能性)
モタードについてまとめました。
890SMTが登場したことで、このジャンルの幅の広さ、ポテンシャルを感じたので考察してみました。
直立姿勢のネイキッドと考えれば、モタードはやり方次第で勢いが出るかもしれません。
最近のバイクは、中型からしっかりとした装備が積まれてますが、モタードだといくらでもオンロードパーツを詰め込むことができます。
オフロードアドベンチャーみたいに、ミドルクラスモタードで競争が生まれる可能性はあります。