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ミドルクラスの二気筒エンジンが熱い。2023年以降4メーカーが出そろって、面白いバイクが出始めた。
2024年にはGSX-8Rというフルカウルも登場し、また本格的な仕様も出てきました
ですが、まだまだ全体で見ればシンプルイズベストが優勢、本気仕様がいない。いやいる、ガッチガチに足回りをラジアル仕様で固めた二気筒が。
大型最安値クラスの本格スーパースポーツは「YZF-R7」しか勝たん。
ヤマハ・YZF-R7とは?
「Fun Master of Super Sport」をコンセプトに開発した「YZF-R7 ABS」は、「クロスプレーン・コンセプト」に基づき開発した688CCエンジンを軽量フレームに搭載。
スーパースポーツのスタイルとスポーティなハンドリングを調和させ、幅広い技量のライダーがサーキットにおいて”扱いきれて楽しめるスーパースポーツ”を目指したモデルです。
軽量で扱いやすい大型モデルとして、大型二輪にステップアップされた方をはじめとする幅広いお客さまの注目を集めていることから、さわやかな雰囲気のカラーとしました。(ホワイト)
YZF-R7 – バイク・スクーター | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.co.jp)
YZFの名を持つ二気筒スーパースポーツです。「4気筒以外SSじゃない」と言われそうなコンセプトでしたが、好調ですね。
グーグルの検索候補で「遅い」とか予想通りの言葉が出てきますが、具体的な内容が全くない。意外と不満ないみたいです
2023年は年間計画販売数1700台と、大型バイクの中では、かなり数が多い気がします。
全部売れたら余裕で売り上げトップ5に入る、高騰しまくってるSSの世界の中で、当時約100万はデカい
YZFシリーズの並びはマジでかっこいい、10年前のデザインってのが信じられない。(R1)
デザインのヤマハが爆発してますね。デザイン買いはYZF-R125という選択肢も出来ましたので、セカンドバイクにどうぞ
2024年にGSX-8Rが出ましたが、先に軽く比較すると、、
SSとしての本格的な装備はYZF-R7
電子制御も盛られたバランスの良さはGSX-8R
大雑把に言うとこんな感じ。
この領域の二気筒の選択肢は増えてきましたね、この750CC辺りまでは、コスパのいい部分が見え隠れします。
このあらゆる物が高騰してる2024年、もう1度注目浴びても良さそうな、丁度いい大型SSです。
メリット1、大型バイクトップクラスに安いのに本格的なSS
2024年になり、ほぼすべてのバイクが値上がりました。パーツ含めてもう何でも高い。
ですが、YZF-R7はまだ約105万円です。大型バイクの中で、下から数えた方が安い価格設定。だってこれより下は、シンプルイズベストが売りの650CC辺りしかいない。
110万円辺りが当たり前の価格設定
じゃあ安さが売りのバイクか、と言われれば違うのがR7。
公式サイトの説明を改めてみましたが、1000CCSSクラスのいちいちパーツ一つまで説明する系です
メリット2、大幅すぎるくらい強化された車体の剛性
土台はMT-07のエンジン、フレーム、だけどかなり別物。どれくらい?むしろMT-09の方を見た方が手っ取り早い、パーツ変更されてる。
良くも悪くも、10年前から変わってないMT-07とは違い、YZF-R7はSSらしく、かなりかっちりとした車体にしてきてます。
今の二気筒勢に、大金詰んでカスタムしてもこうはならない、みたいなレビューある
フレーム自体はゼロセブンのダイヤモンドフレームです。ですが「アルミ製センターブレース」を追加。上から下までの剛性感をアップ。
全体のかっちり感がないとサーキットでコーナーを攻めれない
クイックなハンドリングが売りのフレームから、本格SSにシフト。
前後17インチ
・フロント120ミリ
・リア180ミリ
・ブリジストン「BATTLAXハイパースポーツS22」
でかいです、688CC二気筒と考えると大き目。
タイヤも変更されてます。MT-07のウェット重視のツーリングラジアルから、ブリジストン製ハイパースポーツS22。
サーキット走行からドライ、ウェットまで対応する万能系タイヤ。900CC以上は標準化されるグレードのタイヤ。100万円ちょっとのバイクに対して、いきなり本格的。
650~750CCはドライツーリングタイヤ系しかいないのに、サーキット系のR7は異端
・41㎜倒立フロントフォーク
・リアリンク式サスペンション
リアリンク式サス、角度60度くらいでスポーツ性を感じます。もちろん調整機能付き。
公式的には水平、マスの集中化まで考えられた配置。パーツ点数が減るから軽量化にも貢献、この細かさがいかにもSS系
いまだと普通なんですが、ミドルクラス二気筒はまだまだ正立式サスペンションが優勢。かっちり感上がります。
MT-07が相変わらず「ふにゃさす」って呼ばれてるらしい。かっちり感優先させるならこっち
直進安定性は間違いなくR7が別次元。
ラジアルマウント4ポットキャリパー
ブレンボ製ラジアルマスターシリンダー
ブレーキはラジアルマウント4ポットキャリパー。サイズ的にだいぶ上位グレード。
そしてブレンボ製ラジアルマスターシリンダーも採用。クイックなブレーキ操作を可能にします。
なぜMT-09を見た方が早いのか、、足回りが完全に同じだから。いってらっしゃいサーキット仕様です。
298ミリダブルディスクで、安定感から制動力まで上げ切ってます。
R7は重量が188㎏しかありません。ZX-25Rくらいの重量に、細身の二気筒エンジンと考えれば過剰ともいえる
メリット3、ガチすぎる乗車姿勢
完全に人を選びますが、、YZFシリーズらしい超前傾姿勢です。
公式的にはYZF-R1と同等
ハンドルの高さ改善が難しいまま、調べてもお店で特殊加工系しか出てこない。体い痛いの改善方法は筋トレ、手首だけは不可能だけど。
バーハンドルもスペースなさ過ぎて出来なそう。ということで、スパルタンを求める人向けです。
乗車姿勢に関してはGSX-8Rがいるので、素直に向こう行った方が苦行にならずに済みます
アンダーカウルはアルミ製です。結構贅沢な使い方してるバイクですね。
ちなみにハンドルだけじゃなく、キャスター角、フロントフォークからホイール軸までの距離まで、細かく詰めてます。すべては直進安定性のために
メリット4、マスターオブトルク二気筒エンジンでコスパ良し
もう大量に派生モデルが出まくってる、信頼と安心の二気筒エンジンです。この辺りまでです、レギュラーガソリンが当たり前なのは。
CBR650R、そしてYZF-R7はレギュラーガソリンのスーパースポーツです。
唯一のコスパ良い要素。ハイオクエンジンの10円差はバカにならない
回さなければ燃費良いエンジンなんで、ガソリン代を足回りの交換費用に全振りしよう。
688CC直列二気筒DOHC
73PS/8500
67Nm/6500
レギュラーガソリン
アシスト&スリッパークラッチ
クイックシフター(オプション)
タンク容量13L
市街地24.6、郊外41.6
下から上まで強いトルクを発揮するエンジン。コーナーを抜けた先の立ち上がりに強みを持つ。
タイトなコーナーが続く日本の山だと、かなり強みになるエンジン特性
ミドルクラス二気筒の強みは、発進時のスカスカ感のなさです。
数値上平凡ですが、公道の範囲内だと、最強クラスの立ち上がり加速を見せてくれると思います。
排気量の暴力を無視したら
回さずにギアチェンジで加速していく派はR7が合う。
内部変更
数値上MT-07と同じですが、少しいじられてます。
スロットルプーリーのハイスロットル化、二次レシオの最適化など
スロットルの反応がさらに良くなる系。遊びの部分が減るって印象でしょうか。
ほんとどこからどこまでもマニアックな説明。
YZF-R7の説明って、完全にサーキットで勝ちたい奴ら向け。あっちの世界はマジで魔境。その片鱗が漏れ出てきてる
MT07と同様に、下からもりもりとトルクで進むバイクです。しかし上まで回すrとパワー間が無くなる事がないのはさすが大型バイクです。どこまで進んでいきます。
価格.com
想像していたよりもマイルドな味付け。73馬力のエンジンとは思えないほどパワー感が無い。その分扱いやすい性格。
価格.com
美味しいのは3速4速の5000~8000回転
webike
これで刺激ないとか言ってる人は、自分が普段いかに危険で迷惑な運転をしているか気付いてないだけだと思います…
webike
低速域からトルクがもりもりなのでシグナルダッシュはもちろん、コーナーからの立ち上がりも抜群。
webike
このバイク、公式も細かいけど、オーナーレビューもSS好きが多いですね。
細かいです。
デメリット・電子制御なしのピーキーバイク
ここまで完璧なバイクですが、かなりピーキーな部分もあって、、ABS以外の電子制御が一切ありません。
懐かしのエンジン性能に足回りが追いついてない、ストリートファイター初期仕様
調子乗ると普通にリアタイヤロックするし、滑りやすい場所だとタイヤが空回り。
と言いたいけど、パーツ自体はガッチガチにしてるので制動力は高い。そう簡単には出くわさないとは思います。
バイクは自分で操ってなんぼを体現したまま
まとめ
とまあこんな感じで、105万円と考えれば、かなりこだわりの装備が付いてるバイクです。
大型トップクラスに軽量なんで、ちょっとした軽いツーリングにまで
使える守備範囲の広さが売りです
すぐ横にMT-09系列がいますが、エンジン性能以上に、フレームの剛性感が別物ですね。
向こうは極太デルタボックスで完全に1000CCSSに近い剛性。軽量軽快を生かすならこっち。
強制フロント加重なんで、ネイキッドみたいなハンドルだけで曲がる、とかはやりにくいだろうけど
ツーリング向けに見えるけど、やっぱりSSの本格仕様。超前傾大好き人間のためのバイク。
さすが世界戦略車。車格装備、スペックの割に割安感がある。本気で走るなら、日本の峠ではかなり楽しめる車両。
みんカラ
このバイクは生活の足やロングツーリングには不向きだと思います、自分は割り切って運転を楽しむものだと思って乗ってます。
みんカラ
格好よくて扱いやすいSSだと思います。特にエンジンがとても扱いやすくて、街乗りやツーリングなら不満はまったくありません。
みんカラ
コーナリングもしやすくて、ワインディングを走るのが1番楽しめる乗り方じゃないかなと思います。
ただR25、R3のライダーにはツーリングメインの方も多いと思いますが、そういった方にもステップアップに向いてるといえるかは微妙だと思います。
みんカラ