【生産終了車BOLT】ボバースタイルxアメリカンのいいとこどりクルーザー、高騰する未来はない?

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驚異的な売り上げを誇る「ホンダのレブルシリーズ」。登場してから、まったく勢い衰える気配なし。

2023年はエリミネーターも復活、馬力が売りのコンセプトが、20年近く経ってついに開花。

デカくてどっしりとした車体、Vツインこそ正義のジャンルを打ち破った二台、水冷で運動性とパワーが売りになる時代の到来

いや、本当にこのジャンルに風穴を開けたバイクは、ヤマハにいます。

ボバースタイルで、運動性能に焦点を当てたファーストバイクは、ボルトしか勝たん。

という内容で作ろうと思ってましたが、、2023年6月に生産終了してました

ヤマハ、ボルトとは?

2022年式Rスペック

残念ですね、確か、2022年は1000台ほど売り上げてたはずですが。登場は2013年、ここ10年特に仕様変更もなく、そのまま終わりました。

これで国産クルーザーはレブルとエリミネーター以外絶滅です。バルカンS、ボルトが消えて一気に空洞化

クルーザーって、本当1度出すと特に手を加えずに終わらす。レブルみたいにアップデートするバイクは珍しすぎる

今の馬力にもトルクにも特化したバイクを出し、やたらスポーツ走行にこだわるヤマハが、クルーザーを出す可能性は低そう。

水冷クルーザーの布石だと信じたい。マスターオブトルクエンジンはあるんだし、いつでもいける

2013年ボルト出た時のことはよく覚えてる。当時あまりにも、このバイクが異質に見えたから。

2013年はまたアメリカンだらけ

ドラッグスター1100

というのも、この頃まだ上から下まで、ビッシリアメリカンが生きてたから。2013年はまだ90年代~2000年代のアメリカンは、結構生きてました。

その中で、ほっそりとした見た目、街中の運動性を重視したコンセプトは新鮮でした。

無駄を徹底的にそぎ落とした「ボバースタイル」、この頃に初めて聞いた

ストリートファイターブーム、MTシリーズの登場、そしてボルト。まさに、今のトレンドへの丁度転換期でしたね。

不人気だから生産終了ではない

出た当初よく売れてたはずだけど、結構派生モデル出たし。

2014年:約2000台

2015年:約1000台までは情報残ってます

メディア記事も毎年あるし、不人気でもないし、排ガス規制クリアできなかっただけ?

扱いもいいし、一定数支持されてた?そんなに空気化してた印象はない。それにしても、今見ると、レブルやエリミネーターというより、ハーレーに近く見える

細身だけど、めっちゃクルーザーらしい見た目を維持してる。

ヤマハ、BOLT Rスペック

「XVS950CU ボルト」及び「XVS950CU ボルト-R」は、(スターシリーズならではのボバースタイルと市街地走行の楽しさ)をコンセプトに掲げ開発、シンプルな外観に都市近郊でのショートライドでの快適な走行性を備えたモデルです。

主な特徴は、(1)市街地走行にも適した走行性と車体サイズ、(2)“ボバー”感あるスタイル、(3)ロウメタル&塊感あるボディデザイン、などです。

BOLT(生産終了) – バイク・スクーター | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.co.jp)

ボルトです、具体的にはRスペックが最終モデルになりました。

Rスペック専用装備

専用シート

タンクに専用ロゴ

コールドリザーバタンク

切削ホイール

ちょっと派手なバージョンって所です。

SCR950

セパハンモデル、スクランブラー版SCR950とか派生モデルも出ました

この失敗がなければ、ヤマハのXSR700レガシーの導入期待出来たのに、っていうくらい、全くダメでした。

エンジン

941CC空冷V型二気筒SOHC

54PS/5500

80Nm/3000

タンク13L

市街地21.2km/L

郊外30.6

レギュラーガソリン

デカいです。車体全体が細い分、1000CC近いVツインのデカさがより強調される。

エンジンオイル量4.3リットルと大容量なのが、エンジンのデカさの証明

市街地の低中速域を重視した、、まさにクルーザーらしい、低い回転数から、トルクと鼓動感を楽しめるバイク。

最大トルク3000回転はヤバい。回す楽しみがないとも言えるけど、いかにもクルーザーって感じ

レブルやエリミネーターと同じコンセプトの系譜。だけど、鼓動を最大限楽しめるエンジンとなっております。

ドライブベルト

ハーレーらしいという点では、ボルトはドライブベルトを採用してます。

メンテの楽さに貢献する、というより、大昔の大排気量ハーレーに対応したチェーンがない名残みたいですが

エンジンレビュー

低回転域のサウンド、ヴァイブレーションは、今まで体験したことのない、心の揺さぶり、高鳴りを覚える。

価格.com

追い越し時など結構な高回転かで上げても気持ち良く回り十分な加速感とパワーを感じる。

価格.com

クルーザーにパワーを求めてはいけません。回ることは回りますが高回転域はただ回っているだけという感じです。それよりも3000回転/分で発生する8キロのトルクには満足。

価格.com

トルクフルでクラッチだけで楽に発進できる。上もまあまあ回るので1速で70弱、2速で100強、3速で130くらい出る。

価格.com

足回り

伝統のダブルクレードルフレームは、積極的にエンジンをストレスメンバーに入れてます

足回り

ダブルクレードルフレーム

41ミリ倒立フロントフォーク

ツインサスペンション+リザーバータンク付き

シングルディスク+298ミリディスク

キャスター角立ち気味

ハンドル真横に伸びる

レブルと似たような乗車姿勢で乗れます。

タイヤ

フロント19インチ/太さ100㎜の前デカい系クルーザー

リア16インチ/太さ150㎜

シート高690

最低地上高120

レブルシリーズの方が全然太い。

ひと昔の前のアメリカンより操作性良さそう、でもバンク角の許容範囲は狭い

マフラー、ステップ辺りは、すぐに当たるとはよく聞きます。車高が低いクルーザーの宿命

その分シート高はかなり低い、最近のバイクで一番低い?

フロントホイールが19インチとデカめなのが魅力、デザインがハーレーブレイクアウトにそっくり。

電子制御とかも特になく、10年間シンプルなスタイルを維持しています。ライトもLED化してないし、メーターもTFTでも反転液晶でもない。

だが、そこがいい。

デメリット

252㎏

唯一の欠点は250キロを超える重量でしょうね、見た目の細さと合ってない感すらある。

「クルーザーで軽量さが売りになる日が来るなんて」って感想です。

「本来こんなもん」という言い方にはなるけど、今ならレブル1100より30キロも重い

では、今からボルトを買う意味があるのか、かなーりあります。

メリット1、国産最後の空冷Vツインエンジン

最近まで生きてて、ここまで排気量高い空冷Vツインエンジンは、かなりオンリーワン。

空冷Vツイン以外需要がなかった、と言ってもいいくらい一択だったエンジン型式。気づけば全くいなくなりました

やはり、クルーザー本来の鼓動感を求めるなら選びたいところ。

すっかりエンジン音より、性能にスポットが当たるようになりましたが、950CC空冷Vツインはかなり貴重です。

ボバースタイルの空冷Vツインはボルトしかいない。少なくとも国内4メーカーの中では

というのもあるけど、ハーレーが水冷化したので、、

現行はハーレークルーザーしかない

ローライダーST

空冷Vツインは「ミルウォーキエイト114エンジン」、1850CC辺りまで登らないといけない。

もう300万円近く出さないと乗れない型式。

メリット2、100万円というリーズナブルな価格【生産終了済み】

1045000円

ボルトは10年間ほぼ変化なし、やったことはABSを付けたくらい。

取り残されてる、という悪い部分もありますが、変化がないおかげで、2023年トップクラスに安い大型バイクになってます。

1045000円は、大半の650CCクラスより安い状態になってます。

2013年のRスペックABSモデルが968000円、10年で8万円しか上がってない。排気量考えたらめちゃくちゃ安い

ハーレーが250万円以上だと考えると、100万円の950CC空冷Vツインは、かなりありなんじゃないでしょうか?

2024年に入ってもまったく高騰してません。乗り出し80万円代の空冷Vツイン

メリット3、いい意味でアメリカン時代の面影を残すバイク

ボルトは、コンセプト的には今のクルーザーですが、全体像を見てもらえば分かるけど、むしろアメリカン要素が強い。

いい意味で、今の直立姿勢のクルーザーと昔のアメリカンが融合してる

「中途半端、振り切ってくれ」と思うかもしれないけど、しばらくクルーザーには、スポーツ要素が求められる。丁度中間なのが、なんかいい感じだと思います。

このジャンル、ハーレーのトレンドを追いかける形になる。ハーレーがスポーツ全振りになった時点で答えは出てる

まとめ

ということで、大型国産クルーザーはレブル1100だけになりました。

生産終了車の中では、不人気とは言えないバイクだと思いますが、だいぶトレンド変わっちゃったので、新エンジンで登場は期待できないかな

今のヤマハの尖り具合考えたら「MT-07、09エンジンベース」の方が期待できる。

ちなみに、手を出しやすいクルーザーですが、「カスタム要素は期待できない」というデメリットもあり。

純正オプションもほとんどないし、外観をワンポイントで変えることすらやりにくいかも

カスタムと検索しても「ハンドルをチョッパー化」くらいしか出てこない。純正のまま乗る人が多い時代だから、気にはならない?

オーナーレビュー

国産最後の空冷クルーザー心地よい鼓動が最高です♪

みんカラ

電子制御バリバリの高スペックマシンに乗ってみたい気もしますが、のんびり派なので満足しています。

みんカラ

メンテ不要のベルトドライブ

みんカラ

やっぱりメイドインジャパン、長距離運転でも壊れる心配は少ないです。意外と人気なのか?よく出先で声掛けられちゃいます。

みんカラ

峠なんか攻めようと思ってもステップ擦りますしあまり急加速急発進ばかりすると、燃費は16km/Lまで落ちます。

みんカラ

ドコドコ感を味わいながらのんびり走るバイクです。走りが悪いのかというと、そうではなく、トルクがあるのでどんな場面でもそこそこ対応できます。

みんカラ