
ヤマハトレーサーを聞けば、何を思い浮かべるか?トレーサー900だろう
売り上げも好調、MT-09ベースのアドベンチャーは軽量かつ快適な装備で人気の一台
でも実は、ヨーロッパにはトレーサー700というバイクが存在する。好調なトレーサーシリーズを何故日本に導入しないのか、考察してみた
目次
トレーサー700|MT-07ベースのアドベンチャー

直列二気筒 | 54kw/8750 | 68N.m/6500 | 196kg | 840mm |
MT-07ベースのアドベンチャーモデル。2020年モデルでモデルチェンジ
YZF-R1,R6系列のフロントデザインで、アドベンチャーながらスポーツ性が高いモデル
MT-07の軽量なエンジンのおかげで、200kgを下回る重量、トレーサー900ほど過激すぎないエンジン
MT-07より大容量な17リットルのタンク容量は魅力。電子制御などは控えめで、あくまでMT-07と同じような扱いやすいバイクを設計思想としている。
トレーサー900と似すぎ?


トレーサー700と900を比較した時、フロントフェイスのデザインの違い以外、似たような装備を持っていて非常に似ている
ロングスクリーン、ハンドガード、パニア装着用リアシートなど….正直外見的に似すぎているモデル
ぱっと見で違うのは「倒立、正立フロントフォーク」の違いなど
シェアを取り合う可能性がある?
非常に好調なトレーサー900.そこに排気量も近く、外見も似ているトレーサー700を投入したらどうなるか?
「トレーサーシリーズのシェアが増えるどころか、食い合う可能性がある」とヤマハは考えているのかもしれない
両方とも販売しているヨーロッパでは、実際どうなのか気になるところ
売れないと考えている?

近年は高性能な物が売れる|スペック至上主義
直列3気筒 | 116馬力/10000 | 87N.m/8500 | 214kg | 850mm |
外見が似ているとは言え、エンジンは別物なので「走行性能はまるで違う」
わざわざ700CCという近い排気量の下位モデルを出しても売れないと考えているのかも…
エンジン性能的にも高いのはトレーサー900。特に電子制御類が充実してて、明確な差別化になってはいる
- アシスト&スリッパークラッチ
- トラクションコントロール
- クイックシフター(GTモデル)
- 走行モード
- クルーズコントロール(GT)
- グリップウォーマー(GT)
トレーサー700はスポーティーな外見だけど、MT-07と同じく、シンプルイズベストなエンジン性能
日本に導入される可能性は0ではない
XSR700も数年後に日本で発売された

トレーサー700がこれから導入される可能性はある
なぜならXSR700もヨーロッパ発売から二年後に日本に導入されたから
可能性があるとすれば…トレーサー900のモデルチェンジのタイミング。トレーサー700の様なYZF系のフロントデザインと離れた外見を採用した場合
700と900の明確な差別化をした場合に投入される可能性はある
トレーサー900がYZF系のフロントデザインになれば解決する話

外見の違いが、フロントデザインだけなら…トレーサー900が「YZF系のフロントフェイス」になれば解決する問題でもある
もちろん、賛否分かれる気がする。今のデザインが好きな人も多いはずだから
正直、一番手っ取り早い解決方法なのは間違いないし、一度に二度おいしいことになるはず
2021年モデルのトレーサー9で外観はだいぶ近づいた
