【デイトナ660】約10年ぶりに復活したミドルSSの代表格。でも新型は万人受けを狙う

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スピード400で市場拡大を狙うトライアンフ。日本でも高い注目度で戦略は成功しそうな気配、ヨーロッパ大手=大型バイクという認識が変わる。

そんなトライアンフの中でも、、特に知名度が高いバイクが復活します。

DAYTONA

まだミドルクラスにまったくスポーツバイクがいなかった時代、デイトナは日本人にとっても一つの選択肢でした。

先に結論を言うと、かつてはCBR600RRと肩を並べるバイク。2024年式は、CBR650Rと肩を並べる守備範囲の広いスポーツバイク

生産終了してから10年、復活します。

デイトナ660とは?

Daytona 660 | For the Ride

新たなレーサーの誕生。すっきりとしたライン、直感的かつ機敏でスポーティなハンドリング、3気筒がもたらすスリリングなパフォーマンスが融合した爽快な走り。

デイトナ660がストリートを制覇します。

公式

トライアンフ、ミドルクラスの拡大が止まらない。

ついにデイトナの名を復活させてくる辺り、市場拡大を本気で狙ってきてる。ヨーロッパメーカーで、一番650CCクラスの充実度が高いメーカーになってきました。

カスタムパーツメーカー「デイトナ」がバイクも作ってるのか、と、勘違いする名前

デイトナ675

もっとも前傾姿勢がきついバイクとして、日本でも昔は知名度高かったです。

2010年代前半の600SS

・CBR600RR

・YZF-R6

・さらにカリッカリのデイトナ

白いカウルが異様にかっこよく見えたあの頃。それに対して、、デイトナ660はなんか正面から見たら「初代YZF-R25」にも見えなくもない。

上位モデルと言われても違和感ない。

デイトナ765

ここ最近もデイトナ765(2019)は出てましたが、レースベース車の記念モデルだけでした。やっとストリートにデイトナが帰ってくる。

660って表記で予想できるが、、トライデント660エンジン。ストリートバイクです。

ちゃんとヨーロッパメーカーは、エンジン特性変更してきてます。

それでも車体全体を見た時に、これまで以上に馴染みある車体構成だと思います。

メリット1、日本のミドル4気筒と同等の本体価格

本体価格1085000円、これはミドルクラス4気筒「CBR650R」とほぼ同じ価格です。本体価格が上がり続けるバイク業界で、大型バイクの中でも安い側です。

デイトナが安い側のスポーツバイク。スーパースポーツらしからぬ価格設定。ということは、600SSみたいな盛り方はしてない

あくまで「ストリート」を重視と公式でも説明されています。

スポーツツアラーです

660は、デイトナの名に期待されるすべての姿勢と敏捷性を備えており、今日のライダーが求めているスリリングで使い勝手の良い現実世界でのパフォーマンスと一日中快適な快適性を備えています。

デイトナ660が成長するミドル級スポーツ界に与えるインパクトに興奮している

チーフ・プロダクト・オフィサー

狙いは明確ですね、ツーリングまで使えるツアラー要素を強めにしている。

その証拠に、どう見てもフラット気味のハンドル、垂れ下がり全くなし。ハンドル自体も昔のデイトナと違い高さがある、エンジン以外は守備範囲広めのツアラー系です。

ヨーロッパメーカーは600CCくらいから、最高グレードのパーツを積んできますが、最近のトライアンフはその傾向から離脱し始めてます。

「現実世界での使い勝手」って言葉が出てくる辺り、トライアンフは日本メーカーみたいに万人受けを重視

日常域を大事にするし、コスパもいいスズキっぽい。

メリット2、3気筒エンジンのパワフルエンジン

660CC直列3気筒DOHC、12個もバルブを持つ数少ないエンジン。ドガガガ感強いかも。

スペック

・95PS/11250

・69Nm/8250

・ハイオク

・走行モード3つ

・トラクションコントロール

・アシスト&スリッパークラッチ

まったく増えていく気配がない3気筒、に、強みをもつトライアンフご自慢のエンジン。

丸目ネイキッドのトライデント660より17パーセント高い馬力、9パーセント高いトルク。より回るエンジンに仕上げています。

走行モード「スポーツ、ロード、レイン」。

マイルドなツーリング設定から、カリッカリのスポーツ設定まで、気分で選んでいこう。

今は765CCバージョンの超パワフルエンジンもいるから、やっぱりツアラー要素強め

CBR650Rがライバル

CBR650R | Honda

ちなみに数値上一番近いのはCBR650Rです、価格もそうだけどかなり意識してる?

CBRのスペック

・95PS/12000

・63Nm/9500

瓜二つの性能差。2024年モデルはこちらをライバルに設定。

ミドルクラスなのに取り回しが良く、250cc並の軽さでありながら、しっかりトルクがある。トリプルエンジン特有のサウンドがたまらない。

トライデント660webike

前車CBR400Rも全体的にトルクフルなバイクでしたが、こちらも非常にトルクフルで一度アクセルを回せば大型であることを感じさせてくれる加速感があります。

トライデント660webike

エンジンパワーは控えめですが、油断して回すとフロントが浮き気味になります。音はやや大き目で二気筒っぽい感じ。

トライデント660webike

3気筒特有のサウンドとフィーリングが楽しいです。トルクもしっかり、高回転もしっかりとどの領域でもパワーが出るので、場所を選ばず乗ることができます。

トライデント660webike

95PS/201kg

重量を合わせると、SSらしいパワーウェイトレシオ。マフラーない系でもあるので、マスの集中化もばっちり。

トライデント660の時点で取り回しが楽とも言われていますからね。ミドルクラスの軽さは長く付き合うなら重要です。

数値上CBR650Rにとことん近い、でもこちらの方が軽いのは魅力

・タンク14L

・燃費20.4

燃費も考慮するなら「レギュラーガソリンの4気筒」CBRが有利。10円差が気にならないならデイトナって所でしょうか。

最大トルク、発生回転数はデイトナが低めだから、郊外ではそれなりに燃費伸びそうですが。

メリット3、馴染みがありすぎる日本製の足回り

トライアンフ660クラスのメリット、二輪館で揃えられそうなくらい、日本メーカーのパーツ構成。

エンジントラブル以外、海外取り寄せ必要なさそうなお馴染み構成です

フレームはスチール製ペリメター、スポーツバイクらしく太いフレームでしっかり車体を覆います。

車体下部までしっかり太いフレーム通ってるし、剛性と直進安定性は高そう

・ショーワ製倒立フロントフォーク「SFF-BP」

・ショーワ製リアサスペンション

・ラジアルマウント4ポットキャリパーのダブルディスク

今やスポーツバイクの象徴と化してる「SFF-BP」を採用。

メーカー表記がないけど、たぶんトライアンフオリジナルブレーキってことかな。メーカーロゴ付いてるし。

KTMもオリジナルキャリパー増えてきてますが、メーカーはブレーキ交換費用でコストを回収するつもりなのかも。

たぶん今の250CCから900CC辺りまでついてるパッドサイズ、そうであれ

・前後17インチタイヤ、前120㎜、後180㎜

・ミシュランパワー6

ミドルクラス2気筒はリア160、4気筒は180、3気筒も180ミリを採用。細い細い5本スポーク、肉抜きもされて軽量化。

タイヤはミシュランパワー6。

普通のオンロードツーリング、よりかは峠攻める系。スポーツバイクの標準タイヤって感じですね。

スピード400よりスポーツツアラーらしい。サーキット要素なし

CBR650Rと足回り瓜二つ

正直、、「足回りのストローク量、ディスク径、タイヤサイズ」、色んな部分がCBR650Rとほぼ同じです。

リアシートを幅広にしてるところまで同じ。

デイトナを扱ってるのか、CBR650R扱ってるのか混乱するくらい、スペック上瓜二つです。

違うのはブレーキキャリパーとエンジンの気筒数くらい

昔のSS思想のデイトナとはイメージ違いすぎる。でもよく言えば、日本メーカーのバイクすぎるから、すんなり乗れそう。

人を選ぶカリッカリの超高回転エンジン、体がいたい前傾を求める人には物足りない。でも、SSとツアラーの境界線を求める、バランスのいいスポーツバイクとしては完成度高いです

デイトナ660が好評だったら、765CCにしてレース用エンジン積んでくれると思いますが。

まとめ

こんな感じのバイクです、かつてのデイトナのイメージとはかなり変わりました。

SSというよりスポーツツアラーという表現が似合うバイクになりました

でも、CBR650Rに限りなく近い3気筒だと考えれば、かなりすんなり馴染むのは2024年式だと思います。10年経っても、CBRに対してニッチ需要を満たすポジションは変わらなそう。

今の選択肢がたくさんあるミドルクラスの中で、デイトナ660が日本受けするかは不明だけど、懐かしい名前が復活しましたね、トライアンフ面白いメーカーになってきました。

デイトナ675のオーナーレビュー

とにかくカッコいい。センターアップマフラーなのでボディが引き締まって見える。SSの中でも1番カッコ良いと思ってる。

600CCなのでミドルクラスは400ccクラスよりもパワーがあり、リッタークラスよりも軽いという扱いやすいバイクだと思います。

デイトナには国産バイクには無い性格や楽しさを教えてくれる名車だと思います

そんなにアクの強いデザインでは無いのですが、同クラスのSSと比較して圧倒的なスリムさはこのバイクの個性を端的に現しており、それを実感するにつれデザインが好きになってきました。