2021年に登場したホンダのPCX e:HEV(ハイブリッド)。
「おっ、スクーター界もついにハイブリッドの時代か!」と話題になりましたが…
気づけば、あっという間に販売終了。
あの「未来感あるバイク」は、なぜ消えてしまったのか?
今回はその謎と、実は今こそ狙い目かも?というポイントまでお届けします!
あんなにすごい技術を詰め込んでいたのに…販売終了!

PCX e:HEVは、ホンダが本気で作ったハイブリッド原付二種スクーター。
電動アシストによる静かでスムーズな発進性能、しっかりした加速感。
正直、「この未来感はヤバい…!」とバイク好きはザワつきました。
でも実際には、登場から2年もたたずにカタログ落ち。
いったい何が起きたのでしょうか?
原因①:価格が浮きすぎていた!
最大の理由、それは価格の壁です。
発売当時の価格はおよそ44万円。
これ、当時としては原付二種とは思えないレベルの高額でした。
今でこそNMAXやPCX160が40万円を超えてますが、当時はPCX125が32万円で買えた時代。
つまり、PCX e:HEVは明らかに“高級すぎる”存在でした。
原因②:ユーザー層と性能がミスマッチ
原付二種って、「実用バイク」として買う人がほとんど。
- 通勤や通学
- 配達などの業務用
- 維持費を抑えたセカンドバイク
そういった用途で買う人たちにとって、
「ハイブリッドによる静粛性」や「スムーズな加速」って、そこまで優先順位が高くないんですよね。
それよりも、
- 安くて
- 壊れにくくて
- 維持費がかからない
この3つが大正義。
そこに44万円の高性能バイクが来ても、「いやそこまで求めてない…」って感じだったわけです。
原因③:未知の整備性とパーツの少なさ
さらに、
- ハイブリッドバッテリーの耐久性はどうなの?
- 整備に特別な対応が必要?
- カスタムパーツがほとんどない…
などなど、新しすぎるがゆえの不安要素も多かったのが事実。
結果として売れ行きはイマイチ → 台数が出ない → 短命で終了、という流れになってしまいました。
でも実は今、中古で見かけたら「買い」かも?

そんなPCX e:HEVですが
今の市場で見れば、むしろ“お買い得”な存在になってきているんです。
なぜなら、2025年現在…
- スクーターの新車価格が軒並み高騰
- 燃費とトルクのバランスが良いバイクが貴重
- NMAX155の注目
という流れが来ているから。
さらに、PCX e:HEVは世界的に見てもかなりレアな存在。
ハイブリッドの原付二種って、今でも“唯一無二”レベルなんです。