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ハーレーの話題っていうと、日本では「でかいバイク」「渋いおじさん御用達」ってイメージが強いけど、実は2025年、ヨーロッパで大変なことになってるらしい。
最近のハーレーダビッドソンの苦しみのきっかけは「トランプ1.0」?
ハーレーダビッドソン、2025年の業績予想を撤回
関税と経済不安で“アクセル全開”とはいかず…
伝説のアメリカンバイク「ハーレーダビッドソン」が、またしても逆風にさらされています。2025年の業績予想を撤回した理由は、米国の通商政策の不透明さと、世界的な経済の減速。
実はハーレー、今年第1四半期だけで約900万ドルの損失を記録。その背景には、最大1.75億ドルにのぼる関税コストが重くのしかかっています。
きっかけは関税と排ガス規制

2018年、世界中で金属をめぐる貿易紛争が起きたとき、EUはハーレー製品に25%の関税を課しました。これが3年間も続いた結果、ハーレーは約1億6600万ドル(約250億円)ものコストを自社で吸収。
価格に転嫁せず、ユーザー負担を抑えたのはすごいけど、その代償は大きかった。
そこでハーレーが選んだ道は、生産の一部を米国からタイへ移すこと。これ、当時のトランプ政権(トランプ1.0)による貿易摩擦が直接の原因だったと言われています。
ヨーロッパでの苦戦、その理由とは?
実は、EUでハーレーが売れなくなったのは関税だけが理由じゃない。
まず一つ目の問題は、排ガス規制。ヨーロッパは環境基準が非常に厳しく、数十年前の設計で作られていた「スポーツスター」は基準をクリアできず、生産終了となりました。これは痛かった。
しかもこのスポーツスター、実は欧州市場の販売の3分の1を占めていた超人気モデルだったのに、赤字商品として切り捨てられてしまいました。そりゃ販売台数も減るよね…。
さらに、スポーツスターの代わりに投入された「ナイトスター」は機能モリモリ&価格高すぎで、初心者がついてこられなかったというオチ。
「パンアメリカ」は救世主になれず

2021年、ハーレーは満を持してアドベンチャーツーリングモデル「パンアメリカ」を投入。欧州はこのジャンルの世界最大の市場なんだけど…火はつかず。
このジャンルって、BMWの「GSシリーズ」みたいな超定番があるので、新参者は相当なインパクトがないと埋もれちゃうんですよね。
そして再び、関税の嵐
そんな中2025年、またしても報復関税の対象に選ばれるかも?という話が浮上。もしハーレーが選ばれたら、「ロードグライド」が関税50%で、なんと最大1860万円になる国もあるそうです。
いやいや、そんなの誰が買うの?
ちなみに、デンマークでは「ぜいたく税」もあるので、ハーレーが1100万円なんてことも。そりゃ売れないわけだ。
カナダ、タイ、中国、インドも敵に?
カナダも25%の関税を課しており、さらにタイ・中国・インドなどからはより高い関税を受けているとのこと。
もうこれは、「バイク版の関税戦争」ですね…。
*カナダに対しては相互関税撤回してません。
関税コストは最大1.75億ドルに

それでも売れてる「ツーリングモデル」が意外な救い?
関税の打撃は大きいものの、意外な追い風もあります。それが、利益率の高いツーリングモデルの需要。
ロードグライドやストリートグライドといった大型バイクは、根強い人気で売れ続けており、第1四半期の収益は市場予想を上回る好結果に。株価も発表直後に5%上昇するなど、完全な悲観ムードではありません。
とはいえ、アジア・欧州市場では関税の影響が深刻。特にヨーロッパでは、関税+ぜいたく税+排ガス規制のトリプルパンチで、ハーレーは“走る前に止められている”ような状態です。
若者向けモデルで巻き返し狙うも…
ハーレーは今後、小排気量のエントリーモデルを投入し、若年層ユーザーの取り込みを図る予定。
クラシックな「ザ・アメリカン」スタイルだけでなく、扱いやすい価格と性能で、これまでハーレーに縁のなかった層にもアプローチしていく戦略です。
ただし、問題はそこだけではありません。トランプ前大統領の再登場が現実味を帯びる中、再び関税や保護主義が強化される可能性も。すでに競合の「インディアン」も業績予想を撤回しており、これはハーレーだけの問題ではなく、業界全体が不安定な状況にあることが浮き彫りになっています。
まとめ
ハーレーダビッドソンの経営判断、関税、環境規制…すべてが絡み合って、現在の「苦戦ハーレー」が出来上がった感じですね。
今後、どんな戦略で巻き返しを狙うのか?タイ生産は続くのか?注目です。
いまハーレーを買うなら? 2025年モデルに注目!
そんな逆風の中でも、2025年モデルのハーレーには明るい話題もあります。
注目は、「ナイトスター」や「パンアメリカ」など、最新モデルの熟成が進んでいる点。特にナイトスターは、装備の見直しと価格バランスの調整が入り、2025年モデルではより“買いやすいハーレー”として生まれ変わっているという声も。
さらに、タイ生産モデルの輸入が進んだことで、日本市場では価格の安定感が見られ始めています。今後、円安が進んでも「いま買っておいて正解だった」となる可能性は十分あります。
✅ 「でかくて重い」だけじゃない、軽快で取り回しのしやすいミドルクラスも充実
✅ 環境規制対応済みの新エンジンで、長く乗れる安心感
✅ 「今こそ逆風を逆手に取った買い時」という見方も
2025年は、ハーレーが再び反撃の狼煙を上げる年になるかもしれません。もし気になっているモデルがあれば、今のうちにチェックしておくのがおすすめです。