【クラシックバイクと旅】ノスタルジックな風景と、ゆっくり走る贅沢

バイクの旅って聞くと、スピードや迫力を想像する人も多いかも。
でもね、クラシックバイクの旅はちょっと違う。

それは――
時間を忘れて、景色と空気を味わう“静かな贅沢”。

1. エンジン音がBGMになる旅

クラシックバイクは、決して速くはない。
でもそのぶん、ゆったりと流れる時間の中で旅ができる。

トコトコというエンジン音が、まるで旅のBGMみたいに心地よくて、
街道の風景や、道端の花、古い商店なんかがすごく魅力的に見えてくるんだ。

古い町並みをクラシックバイクで走ると、
まるで昭和の映画に自分が入り込んだみたいな気分になる。

ちょっとした神社や木造の駅舎でバイクを止めて、
写真を撮ったり、缶コーヒー飲んで一息つく――
そんな“何でもない時間”が、めちゃくちゃ絵になるんだよ。

クラシックバイクって、やっぱり少し手がかかる。
エンジンのかかりが悪かったり、道中でプラグを見たりすることもある。

でもそれすら、旅の思い出になる。

コンビニの駐車場で工具広げてたら、地元の人が声かけてくれて――
なんていう予想外の出会いも、実はけっこうあるんだよ。

クラシックバイクでの旅は、基本的にシンプルな装備が多い。
だからこそ、「何を持っていくか」よりも、
「どこで何を見るか」「誰と話すか」が旅のテーマになってくる。

目的地はあっても、予定はあえてゆるく。
道に迷ったら、それもまた“旅の演出”。

現代の高速ツーリングも楽しいけど、
クラシックバイクの旅は、それとはまったく違う「味わう旅」。

ゆっくり走ることで、
心が遠くまで行けるんだ。