正直、ラクすぎて笑った。PCX(ビグスク)が教えてくれた頑張らないツーリングの極意

「オートマ(スクーター)って操作が少なくて、退屈じゃない?」

バイク乗り同士の会話でよく耳にする言葉です。私自身、以前はミッション車こそがバイクの醍醐味だと思っていました。しかし、PCX(ビグスク型)に乗るようになってから、その考えがガラリと変わりました。

たしかにミッション車には「操っている感」があります。でも、スクーターには「バイクの楽しさを再発見させてくれる魔法」があったんです。

1. そもそも「操作の楽しさ」は慣れると無意識になる

ミッション車に乗っていると、クラッチ操作やシフトチェンジは呼吸と同じくらい当たり前の動作になります。「楽しい」と思ってやっているはずの操作も、実は無意識のうちに脳のリソースを消費しているんですよね。

スクーターに乗り換えて気づいたのは、「操作を脳が手放したとき、新しい余裕が生まれる」ということでした。

2. ビグスク型に乗って感動した「圧倒的なラクさ」

21YM HONDA PCX125

PCXなどのビグスク型で数時間走ってみて、まず笑ってしまったのがその「疲労感のなさ」です。

  • 渋滞が怖くない: あの「カチャカチャ」という絶え間ないシフト操作も、左手の握力勝負になる半クラも一切なし。
  • 風の抵抗が少ない: 全身を覆うカウルのおかげで、長距離走行でも走行風による体力の消耗が劇的に抑えられます。
  • 手が疲れない: 右手一本でスピードをコントロールする感覚。これに慣れると「ラクすぎて戻れない」という人の気持ちが痛いほど分かります。

(※唯一、車高の関係で片足しか届かない時に「足先が少し疲れる」のはご愛嬌ですが……笑)

3. 操作が減ると、景色が「3D」で見えてくる

これが一番の発見でした。 スクーターは、操作に割く意識が極限まで少ない分、視界に入る情報がぐっと増えるんです。

  • 右手だけに集中して、あとはずっと遠くの景色を眺めている感覚。
  • 流れる空気の色や、道端の草花、季節の変化にいち早く気づける余裕。

安全運転(信号や周囲の確認)はしっかりしつつも、自然と一体になって「ボーッと走る」気持ちよさ。これは、ストイックな操作を楽しむミッション車ではなかなか味わえない、スクーター特有の「心のメンテナンス時間」かもしれません。

4. メンタル的にも「気楽」になれる不思議

バイク乗り特有の文化「ヤエー(手振り挨拶)」についても、スクーターだと妙なプレッシャーがなくて気楽です。

「このバイクで挨拶していいのかな?」なんて深く考えず、ただ自分の時間を楽しむ。そういう「頑張らなくていいスタンス」が、現代の忙しいライダーには実は必要なんじゃないかと思うんです。

5. まとめ:バイクは結局、乗って楽しければ正解!

ミッション車で「操作」を極めるのも楽しい。 スクーターで「風景」を味わい尽くすのも楽しい。

バイクは趣味の乗り物だから、自分の今のスタイルに合っていればそれが正解です。 「クラッチがないと退屈」と言っていた人が、一度PCXに乗って「何これ最高、もう戻れない」と笑っている姿をよく見かけますが、それも立派なバイクの楽しみ方。

「最近、ツーリングに行くと疲れるな……」 「なんだか操作に飽きてきたかも」

そんな風に感じている人がいたら、ぜひ一度ビグスク型のバイクに乗ってみてください。 そこには、あなたが今まで見逃していた「もう一つの楽しい世界」が広がっているはずですよ!

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