【カワサキの逆襲】ミッション型なのにオートマ?新型EV「Ninja e-1」が原付二種の常識を壊す

カワサキがついに放った初の電動バイク、Ninja e-1とZ e-1。

一見「いつものカワサキ車」に見えますが、その中身は驚くほど自由な発想と、未来への野心が詰まっていました。

バイク界の勢力図を塗り替えるかもしれない、この「ミッション型オートマバイク」の真実を徹底解説します。

バイク選びの「悩み」vs カワサキEVの「解決」

「電動バイクって、おもちゃみたいで物足りないのでは?」そんなライダーの不安を、カワサキはどう解決したのでしょうか。

ライダーの悩み・不安Ninja e-1 / Z e-1による解決得られるメリット
EVは加速が弱くて退屈そう発進時から40Nmの最大トルクを発揮Ninja 400並みの蹴り出しで、信号ダッシュは原付二種最強クラス。
重いバイクの取り回しが苦行リバース機能付き「ウォークモード」アクセル操作でバックが可能。駐輪場の出し入れが驚くほど楽に。
ギア操作がないと退屈では?「e-boost」モード搭載15秒間だけリミッターを解除。最高速100km/hまで一気に加速する高揚感。
荷物が載らないのが不便ダミータンク内の5Lストレージ本来タンクがある場所に小物が収納可能。通勤・通学の利便性も確保。

カワサキEVが「未来を感じさせる」4つのポイント

1. まさかの「ミッション型オートマ」という攻め

カワサキが出した答えは、スクーターのような形ではなく、あくまで「バイクらしい形」をしたクラッチレス車。変速操作は不要なのに、タンクをニーグリップして走る「操る楽しさ」を死守しました。

2. Ninja 400並みの「極太トルク」

モーターの特性を活かし、0回転から最大トルク40Nmを発生。これは400ccクラスのガソリン車に匹敵する数値です。140kg(Ninja e-1)という軽量な車体と合わさることで、異次元の加速力を手に入れました。

3. 「空気」をデザインするスッカスカの車体

エンジンも排気管もないため、カウルの内側は実はスカスカ。カワサキはあえてそこを埋めず、軽量化とデザイン性を両立させました。バッテリーは1個11.5kgの着脱式を2個搭載。家庭用コンセントで充電できるのも魅力です。

4. 業界の垣根を超えた「バッテリー共通化」

ホンダ、ヤマハ、スズキ、そしてカワサキ。普段はライバルの4社が「EV普及のために」とバッテリーの規格を共通化。これにより、将来的に街中のあちこちでバッテリーを交換して走り続けられる未来が現実味を帯びてきました。

まとめ:これは「走るガジェット」だ

Ninja e-1 / Z e-1は、これまでのバイクの延長線上にあるものではありません。

「排ガスも音も出さないのに、加速だけは一級品」という、全く新しいコミューターです。

  • 15秒間のリミッター解除「e-boost」で遊ぶ
  • バック機能で大型バイク特有の「取り回しの悩み」から解放される
  • 静寂の中で風の音だけを感じて走る

まだ航続距離(約72km)という課題はありますが、日常の通勤・通学を「未来の体験」に変えてくれる一台であることは間違いありません。