
長年、日本の400ccクラスにおいて「空白地帯」だった本格オフロード/モタードジャンルに、ついにスズキが帰ってきました!
その名は、DR-Z4S(オフロード)とDR-Z4SM(モタード)。
かつての名車「DR-Z400」の魂を継承しつつ、全身を最新テクノロジーで武装した「現代の韋駄天」の全貌を、日本仕様の独自ポイントを含めて解説します。
1. ユーザーの「悩み」を解決するDR-Z4シリーズ
「400ccで遊びたいけど、ちょうどいいバイクがない」という悩みをDR-Zがどう解決するかまとめました。
| よくある悩み | DR-Z4S/SMによる解決策 |
| 「250ccオフ車だとパワー不足、でも大型は重すぎる」 | 150kg台の車体に38馬力。 ジクサー250のパンチ力を1.5倍にしたような加速感。軽量さとパワーの黄金比を実現しています。 |
| 「オフ車はシートが高すぎて足が届かない」 | 日本仕様はローシート標準(4Sのみ)。 本格的なサスストロークを維持しつつ、日本人の体格に合わせた調整が入っています。 |
| 「キャブ車は冬の始動やメンテが不安」 | 完全新設計エンジン & 電子スロットル。 中身は別物。最新の電子制御(S.I.R.S.)により、常に最適なレスポンスと高い信頼性を手に入れました。 |
| 「街乗りメインだけど、たまには峠で攻めたい」 | 最強の「コンクリートジャングル」仕様。 特にモタードの4SMは、倒立フォークとラジアルタイヤ(Q5A)を装備。街中の小回りと峠の旋回性はクラス最強レベルです。 |
2. 注目すべき日本仕様と価格設定

驚くべきことに、オフロードの「4S」とモタードの「4SM」は、共に「1,199,000円」と同価格です。
- モタードの方が台数が多い?: 年間販売計画は4Sが400台、4SMが800台。現代日本では、林道よりも「街中や峠を俊敏に走れるモタード」の需要が高いとスズキは判断したようです。
- 日本専用の「おもてなし」: 海外仕様にはない、ハンドルへのヘルメットホルダー標準装備など、日本のツーリング事情に配慮した細かな改良が光ります。
3. 「ガチ」の中身:軽量フレーム & 熟成のエンジン
見た目は懐かしくても、中身は最新のレーステクノロジーが詰まっています。
- 新開発アルミフレーム: セミダブルクレードルフレームにアルミ製シートレール、アルミスイングアームを採用。徹底的な軽量化によりハンドリングは極めて軽快です。
- 進化した398cc DOHCエンジン: シリンダーヘッドを新設計し、デュアルスパークプラグを採用。低速の粘りと高速の伸びを両立。メカニカルロスを極限まで減らしています。
4. どっちを選ぶ? 4S(オフ)vs 4SM(モタード)

- DR-Z4S(オフロード):21インチのフロントホイールであらゆる悪路を走破。「グラベルモード」を搭載したトラコンにより、林道でも安心してアクセルを開けられます。本格派ならこちら。
- DR-Z4SM(モタード):前後17インチにハイグリップタイヤを装着。最新のKYB製倒立フォークにより、オンロードでの限界性能はピカイチ。都会の渋滞をすり抜け、週末は峠でナナハンを追い回したいならこちら。
5. 結論:取り合い必至!「初動」が勝負の1台
DR-Z4シリーズは、単なる復活モデルではなく、スズキが本気で作り込んだ「現代の単気筒スポーツバイク」です。
年間1,200台という限定的な供給量に加え、長年のファンが待ち構えているため、初期ロットは即完売の可能性が高いです。
「信号待ちからの加速で誰にも負けたくない」「軽さは正義だ」と信じるライダーにとって、これ以上の選択肢は他にありません。

