
都会的なスタイルとオフロードのタフさを兼ね備えた人気モデル、ホンダ・ADV160。
インドネシアで発表された最新のマイナーチェンジでは、ついに「アドベンチャー」の名にふさわしいナビゲーション機能が搭載されました。
スマホナビの熱暴走や接続の手間に悩むライダーにとって、これこそが「待ち望んだ進化」と言えるかもしれません。
1. 新型ADV160 3つの主な変更点
今回のアップデートは、見た目のブラッシュアップだけでなく、利便性が大幅に向上しています。
| 変更箇所 | アップデートの内容 | 期待される効果 |
| サイドカウル | デザイン変更&ダクト(風の通り穴)の新設 | よりSUVらしい立体感。ライダーへの走行風導入による快適性アップ。 |
| フロントカウル | 中央部の形状変更(ゴツゴツ感アップ) | 兄貴分「X-ADV」に近づいたタフなフロントマスク。 |
| メーター | フルカラーTFT液晶 & Honda RoadSync採用 | スマホナビの矢印表示が可能に。 視認性が向上し、コックピット感が大幅アップ。 |
2. なぜ今「ナビ標準装備」が最強の武器なのか?
最近は「スマホを取り付ければいい」という声もありますが、実際に過酷な環境で走るライダーほど、純正ナビの価値を再認識しています。
- 「猛暑」への対策: 40度近い夏場、スマホを外に出しておくと熱暴走で画面が消えたり、バッテリーが劣化したりします。メーター内に情報が表示されれば、スマホは日陰(ポケットやボックス内)に守ることができます。
- 「テザリング」の煩わしさからの解放: サブスマホをインターネット共有(テザリング)して使う手間。お店に寄るたびに再設定するあのストレスが、車両との直接連携(RoadSync)で解消されます。
- スマホ故障リスクの低減: バイクの振動によるスマホカメラの故障(光学手ブレ補正の破損)を物理的に防げます。
3. 完成形に近い「160cc」というパッケージング
すでにADV160は、これ以上のテコ入れが難しいほど完成されています。
- エンジン: パワフルな16馬力のeSP+エンジン。
- 足回り: 悪路をいなす長めのストローク、リザーバータンク付きサスペンション。
- 電子制御: トラクションコントロール(HSTC)完備。
- 利便性: 可変スクリーン、スマートキー、USBソケット。
ここに「ナビ」が加わることで、「近所のコンビニから、1,000km超えのロングツーリングまで」こなせる究極のオールラウンダーへと進化しました。
4. まとめ:150ccクラスは「旅」のメインマシンへ
今回のアップデートで、NMAXやトリシティ155と同様にADV160もナビ機能を獲得しました。これはメーカーが**「150ccクラスをツーリングの主役」**として明確に位置づけている証拠です。
価格の上昇は避けられそうにありませんが、それ以上の「自由」と「気楽さ」を手に入れられる一台になりそうです。
オーナーさんの声(まとめ):
「とにかくカッコイイ。高速も乗れるし小回りも利く。街乗りでは少しシートが固く感じることもあるけれど、オフロードや長距離ではその硬さが頼もしい。まさに『どこへでも行ける』気にさせてくれるバイクです。」

