
2017年の登場以来、大型バイク市場で圧倒的な「1強」を走り続けてきたカワサキ Z900RS。
「変わらないこと」が最大の魅力だったこの名車が、2026年モデルでついに大きな転換期を迎えます。
往年のZ1のDNAを継承するスタイリングはそのままに、中身は最新鋭の「令和仕様」へ。同時に復活が噂されるホンダ CB1000Fとの激突も予感させる、新型Z900RSの変更点を徹底解説します!
1. 2026年モデル 5つの主要変更点

見た目のクラシカルさを維持しつつ、ベースモデル(Z900)に準ずる最新装備が惜しみなく投入されました。
① 6軸バランサー「IMU」の採用
これまで大型クラスとしては珍しくトラコンとABSのみの「最低限」だった電子制御が、ついにIMU(慣性計測装置)搭載へ。
コーナリング中も車体の挙動をリアルタイムで解析し、スリップ回避をサポート。「自分が上手くなった」と錯覚するほどの安定感と安全性を手に入れました。
② 電子制御スロットル & クイックシフター
アクセル操作が電子制御化(電スロ)され、より緻密なレスポンスを実現。さらに、待望の「シフター(上下クイックシフター)」が採用されました。クラッチ操作の省略は、長距離ツーリングでの疲労軽減に直結します。
③ クルーズコントロールの搭載
一定速度での巡航を可能にするクルコンがついに装備。ネイキッドでの高速走行は風圧との戦いですが、アクセルを開け続ける必要がなくなることで、体力を温存しつつ景色を楽しむ余裕が生まれます。
④ 乗車姿勢の微調整(ローシート標準化?)
往年のネイキッドの乗車姿勢に近づけるため、シート形状やハンドルの絞りが見直された模様。「足がつかないと始まらない」という現代のニーズに応え、より親しみやすいポジションへとアップデートされています。
⑤ スマホ接続 & 音声ナビ機能
アナログ2眼メーターの美しさを崩さず、中身はハイテク化。スマホ接続による音声ナビ機能が追加されました。設定はスマホアプリで完結させる「賢い」手法が採られているようです。
2. 豪華装備の「SE」モデルはさらに充実!
ブレンボ製キャリパーやオーリンズ製リアサスを標準装備する「SE」は、さらにツーリング・防犯性能が強化されます。
- 前後GPS連動ドラレコ標準装備: エリミネーターに続き採用。ツーリングログとしても、いざという時の証拠としても最強の装備。
- 専用USBポート & インターナルカットキー: 利便性と、複雑な鍵形状による防犯性能の向上。
3. オーナーの悩みと解決方法
Z900RSを検討する際によく挙がる悩みについて、新型での解決策をまとめました。
| 悩み・不安 | 2026年モデルでの解決方法・考え方 |
| 大型1000ccクラス。扱いきれるか不安 | 電スロとIMUが解決! 繊細なアクセル制御とコーナリング時のサポートにより、不意な挙動をシステムが抑えてくれます。 |
| 長距離のクラッチ操作がしんどそう | クイックシフターを多用する。 発進・停止以外は左手を使わない走行が可能になり、ツーリング後半の指の疲れから解放されます。 |
| 「人気すぎて人と被る」のが嫌だ | カスタムの楽しさは無限大。 最もアフターパーツが多い車種の一つです。新型の最新装備をベースに、自分だけの一台を作る楽しみがあります。 |
| 純正サスペンションが硬いと感じる | 「SEモデル」を検討する。 標準モデルの硬さが気になる方は、しなやかに動くオーリンズ製サス搭載のSEが解決策になります。 |
4. 結論:これだけの装備で価格据え置き!?
特筆すべきは、これほど電子制御が盛り込まれたにもかかわらず、予価152万円〜と価格上昇が極めて抑えられている点です。
「クラシックに電子制御はいらない」という声もありますが、「見た目は最高にレトロ、中身は最高に安全で楽」という組み合わせは、長くバイクを楽しむ上で正義と言えます。
2026年、ホンダのレトロスポーツCB1000Fとの頂上決戦。Z900RSの王座は揺るがないのか、今後の展開が楽しみです!

