かつてオフロードファンを熱狂させた「WR」の名が、125ccクラスに帰ってきます！
2025年秋、ヨーロッパで発表された新型「WR125R」の日本導入が決定。セロー生産終了後、空白となっていたヤマハのオフロードラインナップを埋める待望の一台です。
「125ccだからといって妥協しない」その本格的なスペックと魅力を深掘りします。
1. 125ccの枠を超えた「本格フルサイズ」の衝撃
かつてのライバル「KLX125」が街乗り重視の小柄なサイズだったのに対し、新型WR125Rはフロント21インチ・リア18インチのフルサイズホイールを採用。
- ガチの足回り： 41mmの正立フロントフォークに、ガス封入式のリンク式モノサスを装備。本格的な林道走行やコース走行も視野に入れた設計です。
- 圧倒的な存在感： シート高は875mmと「ガチ勢」納得の高さ。YZシリーズのシャープさとテネレ700のモダンさを融合した、縦二眼の鋭いデザインが特徴です。
2. 125cc最高峰の「15馬力 VVAエンジン」
心臓部には、YZF-R125譲りの水冷4バルブエンジンを搭載しています。
- 可変バルブ（VVA）採用： 低速域では粘り強く、高速域ではパワフルに伸びる特性。125cc特有の「坂道でのトルク不足」を感じさせない設定です。
- オフロード最適化： 二次減速比（スプロケット）の調整により、林道での扱いやすさとエンストしにくさを追求しています。
- 左出しマフラー： 左右の重心バランスと冷却効率を考えた、国内モデルでは珍しいレイアウトを採用しています。
3. オーナーが抱きがちな「悩み」と解決方法
本格派ゆえの「悩み」について、メーカーも対策を用意しています。
| 悩み・不安 | 解決方法・考え方 |
| シート高875mm…足が届かない！ | 純正ローダウンキットで対策。 ローダウンリンクとローシートを組み合わせれば、最大70mmダウンが可能。まずは下げて慣れるのが正解です。 |
| オフ車は航続距離が短くて不安 | 8.1Lの大容量タンク。 燃費の良い125ccクラスとしては余裕のあるサイズ。セローのように「旅バイク」としても十分使えるスペックです。 |
| 高速道路に乗れないのは不便？ | 「下道・林道特化」と割り切る。 オフ車での高速巡航は風圧で疲れるもの。ファミリーバイク特約でお得に維持しつつ、トランスポーター積載や下道ツーリングを楽しむのがWR流です。 |
| 価格が54万円と少し高い…… | 「一生モノの遊び道具」として投資。 妥協のない足回りとエンジンは、中型クラスに引けを取りません。長く飽きずに遊べる価値があります。 |
4. 結論：日常から冒険までシームレスに繋ぐ一台
WR125Rは、平日は経済的な「通勤の足」、週末は「本格的な林道マシン」という二面性を高い次元で両立しています。
「250ccは重くて気負ってしまう」「でも125ccのスクーターじゃ物足りない」というライダーにとって、この超軽量・高出力・フルサイズというパッケージは、新しいバイクライフの扉を開けてくれるはずです。
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