【2026年版】リード125が「通勤・買い物最強」と言われる理由。PCXエンジンを積んだ最小モンスターの正体

原付二種(125cc)クラスにおいて、長年「実用性No.1」の座に君臨し続けているホンダ・リード125

昨今は新原付(50cc原付の125ccベース化)の話題も多いですが、リード125はそれらよりも「小さく、かつ高性能」という独自の立ち位置を確立しています。なぜ、年間8,000台も売れ続けるのか? その圧倒的な合理性と、最新モデルの特徴を解説します。

1. リード125の正体は「羊の皮を被ったPCX」

リード125の最大のトピックは、その心臓部です。

  • eSP+エンジン搭載: 実は、人気No.1スクーター「PCX」と同じ水冷4バルブエンジンを積んでいます。
  • PCXより軽くて速い: 大柄なPCXに対し、リードはコンパクトで軽量。同じエンジンを積んでいるため、出だしの加速はリードに分があります。
  • 街中特化のセッティング: ストップ&ゴーが多い市街地での燃費と加速を重視。最高速も110km/h程度まで出るポテンシャルを持ちつつ、日常の扱いやすさを極めています。

2. リード125が「最強の下駄」と呼ばれる3つの特徴

① 37リットルの「積載モンスター」

タイヤサイズをフロント12インチ・リア10インチとあえて小さくすることで、シート下のスペースを極限まで拡大。

  • 37Lの大容量: 10kgのお米も入るほどの空間。
  • パーテーション付き: 荷物の整理もしやすく、夜間に嬉しいインナーライトも完備。

② フラットフロア & コンビニフック

PCXやNMAXのようなセンターフレームがない「フラットフロア」を採用。

  • 足元に大きな荷物を置けるだけでなく、標準装備のコンビニフックにより、ヘルメットを脱がずにドアtoドアで買い物を済ませられる機動力があります。

③ スマートキーでストレスフリー

2022年モデルから採用されたスマートキー。ポケットに鍵を入れたまま、近づくだけでロック解除。一度慣れると「鍵を刺す」という動作に戻れないほど快適です。

3. リード125選びで知っておきたい「悩み」と解決策

購入前に気になるポイントと、その対処法をまとめました。

悩み・不安点解決方法・考え方
タイヤが小さくて走行が不安定?リア10インチは確かにクイックですが、その分「超絶軽いハンドリング」が手に入ります。街中での小回りはクラス随一です。
サスペンションが硬いと感じるエンジン性能が高いため、あえてカッチリした設定になっています。気になる方は、タイヤ空気圧の調整や、リアサスの馴染みを待ってみるのが吉。
Lサイズ以上のヘルメットが入らない?37Lと広大ですが、底が浅い部分もあります。形状によっては入らないため、トップケース(リアキャリア標準装備!)の増設が最もスマートな解決策です。
ABSが付いていないのが不安リードは「コンビブレーキ(前後連動)」を採用。パニックブレーキ時の安定性は考慮されていますが、より安全を期すならPCX(ABS仕様)も選択肢に入ります。

4. 結論:若者はPCX、大人はリード?

オーナーレビューでは「原2界のクラウン」とも称されるリード125。

「見た目の派手さはいらない。でも、中身は最高に高性能で、荷物がいっぱい載る実用的なバイクが欲しい」という方にとって、これ以上の選択肢はありません。新原付基準のバイクが登場しても、この「水冷125cc+コンパクトボディ」というパッケージの優位性は揺るがないでしょう。

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