【2026年最新】ホンダEクラッチが大幅拡大!バイクの「セミオートマ化」が加速する理由

バイク界に革命を起こしているホンダの「E-Clutch(Eクラッチ)」。2026年モデルでは、その採用ラインナップが大幅に拡大されることが分かりました。

これまでCBR650Rやレブル250で着実に実績を積んできたこの技術が、いよいよ中型・大型の人気車種にも波及します。今回は、Eクラッチの魅力と、激変する各メーカーのセミオートマ事情を解説します。

ホンダ「E-Clutch」が選ばれる理由

Eクラッチは、単なるオートマチックではありません。「操る楽しさ」と「イージーさ」を極限で両立した、次世代のシステムです。

  • クラッチレバー操作が不要: 発進時、停止時、そして走行中の変速時もレバーを握る必要がありません。
  • クイックシフター超えの滑らかさ: ソフトウェアがエンジンとクラッチを緻密に制御し、衝撃の少ない高速なシフトチェンジを実現。
  • 「手動操作」も残されている: 乗り手の意思でいつでもレバー操作が可能。これが他社の完全オートマ系との最大の違いです。

特に都市部の渋滞やストップ&ゴーでは、その恩恵は計り知れません。

2. 2026年注目の新採用モデル(400cc / 750cc)

今回の目玉は、中型免許で乗れる400ccクラスへの本格導入です。

■ 400ccクラス:NX400 / CBR400R

26YM Honda NX500

ついにNX400CBR400RにEクラッチが搭載されます。

  • オフ系初のセミオートマ: 19インチホイールを持つクロスオーバー「NX400」への採用は、オフロード好きにとっても朗報。
  • 重量増はわずか3kg: DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)に比べて圧倒的に軽く、軽量さが命の400ccクラスでもデメリットがほぼありません。

■ 750ccクラス:CB750ホーネット / XL750トランザルプ

26YM Honda CB750 Hornet

大型クラスでは、定評のある750cc二気筒シリーズに拡大。

  • トランザルプの進化: 本格アドベンチャーにEクラッチが加わることで、長距離ツーリングの疲労が激減。さらに26年モデルではサスペンションやアンダーガードの再調整も入るなど、完成度が高まっています。
  • お財布に優しい大型: このクラスはレギュラーガソリン仕様が多く、維持費を抑えつつ最新技術を堪能できます。

3. 群雄割拠!メーカー別「セミオートマ」思想の違い

ホンダが独走する中、他社も独自のシステムを展開しています。

メーカーシステム名特徴
ホンダE-Clutchクラッチレバーが残っており、MT感覚とATの利便性を融合。
ヤマハY-AMTシフトペダルもレバーも廃止。ハンドルスイッチで変速。スポーツ走行の「集中力」を高める設計。
カワサキHEV/EVシステムハイブリッド車を中心に展開。完全オートマモードとマニュアルモードを切り替え可能。
BMWASAR1300GS等に採用。クラッチ操作を完全自動化し、旅の快適性を追求。

ヤマハのY-AMTは、ユニット重量がわずか2.8kgと非常に軽量。MT-09を皮切りにMT-07などへの展開も決まっており、ホンダの強力なライバルとなりそうです。

Eクラッチ導入後の「よくある悩み」と解決方法

画期的なシステムゆえに、初めて乗る方は特有の違和感を抱くことがあります。よくある悩みとその対策をまとめました。

悩み(違和感)解決方法・考え方
つい左手でレバーを握ってしまう「握ってもOK」と割り切る。 Eクラッチはレバー操作を優先するため、従来のMT操作をしても問題ありません。慣れるまでは併用し、疲れた時だけ左手を休めるスタイルから始めましょう。
シフトペダルが重い(または軽い)設定でカスタマイズ可能! ホンダのシステムは、ペダルの重さを「ハード・ミディアム・ソフト」の3段階で選べます。しかもアップ・ダウン個別に設定できるため、自分好みのクリック感に調整できます。
右側のケースの張り出しが気になるニーグリップを意識する。 物理的なユニットがあるため右側が少し張り出しますが、走行中に足に当たることは稀です。停車時に右足をつく際、少し外側に出す意識を持つだけで解消されます。
低速でギクシャクする気がするスロットル操作を丁寧に。 Eクラッチは非常に優秀ですが、ラフなスロットル操作には敏感に反応します。特に1速→2速の変速時は、いつもより「しっかり踏み込む(書き上げる)」意識を持つとスムーズに繋がります。
エンジン停止時の駐輪が不安1速に入れたままエンジンを切る。 Eクラッチ車はエンジン停止時は普通のMT車と同じ。坂道での駐輪などは、1速に入れて後輪をロックさせれば安心です。

結論:2026年は「バイクの乗り方」が変わる年

「バイクは自分で操作してこそ」という意見も根強いですが、Eクラッチのように「楽ができるのに、いつでも自分で操れる」という選択肢は、これからのスタンダードになるでしょう。

特に、200kgを切る車重に最新の電子制御とEクラッチを搭載したNX400などは、上位排気量からの乗り換え組にとっても魅力的な選択肢になるはずです。

最後に

「渋滞が辛い」「長距離でもっと景色を楽しみたい」という方は、ぜひ2026年のEクラッチモデルに注目してみてください。バイクライフの可能性が、また一歩広がります。

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